エピソード131:「妊娠から赤ちゃんまで」のエッセンシャルオイル

Photo from <https://revolutionoilspodcast.com/revolution-podcast/essential-oil-from-bellies-to-babies>

2018年7月10日放送回(音源はこちら
概要:パートナーとの愛を深めるオイルの使い方についてのベストセラー本「Lucy Libido Says.....there's an Oil for That: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils Between the Sheets(ルーシー・リビドーの「それに効くオイルあります」:ベッドルームで使うエッセンシャルオイルガイド)」を書いたルーシー・リビドーが、今度は寝室を飛び越えて、出産教室の講師そしてドゥーラでもあるベッツィー・ボゾムと出産や産後、赤ちゃんに使えるオイルについての本を発売しました。その名も「Betsy Bosom's Baby Book: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils from Bellies to Babies(ベッツィー・ボゾムのベビー本:出産から赤ちゃんまでのエッセンシャルオイルガイド)」。本の紹介、それぞれの妊娠期の特徴、おすすめのオイル、そして出産を目前に控えるママに役立つレシピについてなどお話しています。

  

♡DIYレシピコーナー♡
妊娠したい時に使える、その名も<ベッツィーのベビーブームロールオン>
・スクラーエッセンス 30滴
・ゼラニウム30滴
・分留ココナッツオイル30滴
全ての材料をロールオンボトルに入れ、足首や卵巣が位置する辺りに1日に2回塗る。
レシピ提供者: ベッツィー・ボゾム(著書「Betsy Bosom's Baby Book: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils from Bellies to Babies (Lucy Libido)」より)

<ゲスト>
・ルーシー・リビドー:「Lucy Libido Says.....there's an Oil for That: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils Between the Sheets」の著者。
・ベッツィー・ボゾム:ドゥーラ(妊娠期から産褥期、分娩時も含めて、母親の体だけでなく心をサポートする職業)として看護師、医師、助産師と共に働いた経験を長く持つ。「Betsy Bosom's Baby Book: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils from Bellies to Babies (Lucy Libido)」はルーシーとの共著。

グリーン文字:サマンサ
ブルー文字:ルーシー
ピンク文字:ベッツィー

Q.この本を書いたきっかけは?
A.
ルーシー:妊娠期間は、栄養をたくさん取って、有害なものはできるだけ避けて、体を最高の状態に維持しておきたい時。でもいきなりオーガニックな生活を送ろうとしてもどこから始めていいかわからないこともありますよね。この本はオイルのことだけでなく、栄養、健やかな感情、変わりゆく自分の体に優しくすることについても書いています。妊娠や出産におけるストレスや恐怖を少しでも軽くするための本です。私の著書「Lucy Libido Says.....there's an Oil for That: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils Between the Sheets」を読んでオイルを使ってパートナーとトライした結果、多くの赤ちゃんが生まれました(「ルーシー・ベビーブーム」と呼んでいる笑)。その結果、出産までの妊娠期間にオイルを使いたいという女性も増えたため、今回の本が生まれたのは実に自然な流れです。

ベッツィー:SNSで溢れたこの時代、テレビで見るもの全てが事実というわけではないのに、なぜか「こうあるべき」という姿にとらわれて怖くなってしまうことがありますよね。そういった恐怖を取り除くための本で、それについてのみ触れている章もあります。知識を持っているだけで多くのストレスや恐怖を取り除くことができるんです。ドゥーラとして働く中で、そういった事に関して入手できる情報が明らかに少ないと感じていました。

Q.妊娠中のママのサポートになるオイル、またはその他のアドバイスは?
A.
ルーシー:まず、本の中では妊娠第0期(健やかな身体で妊娠するための準備期間)、1~3期、そして産後の4期に分けています。
妊娠第0期:妊娠しようとしている時期。夜の行為を楽しみたいだけでも、妊娠するというはっきりとした目的がある場合でも、体のサイクルが整っているべきなのは同じ。本では、体のサイクルや目的に応じて使うと効果的なオイルをチャートで紹介しています。こういった情報を載せている本は他に見たことがなかったので。エストラジオール(卵巣ホルモン)値やプロゲステロン値をサポートし、バランスの取れた体のサイクルや正常な排卵を促すのに役立つ情報です。また、健やかな胎盤には良い栄養が必要なため、取るべき栄養についても触れています。そして良い感情を保つことについても書いています。なぜなら、ストレスは心と体の健康に大きな影響をもたらしますから。

妊娠第1期:つわりや、頻繁にトイレに行くなど大変な時期である第1期に頼りになるオイルを紹介しています。

妊娠第2期:一般的に、比較的過ごしやすい時期。この時期に性欲が強くなる女性が多い。安心して使える潤滑オイルやレシピ(Lucy Libidoの本とは違う妊娠中にも使えるレシピ)などを紹介している。妊娠中にセックスをすべきではないというのはウソ。でも、体にとって安全なものを使うべき(赤ちゃんが通ってくる場所に石油ベースのものを塗りたくないですよね?)。

妊娠第3期:体が重く、眠りずらい時期。また、出産に向けていよいよ準備していく時でもあります。その後の出産スケジュールにも影響があるB群溶連菌(Group B Streptococcus; GBS)の感染がないかもこの時期に検査します。足が浮腫んだり、消化機能が低下したり、体に痛みを感じる時期でもあるのでカイロに行くのもいいでしょう。

妊娠第4期
ベッツィー:出産後の1週目は特に、ホルモンが大きく崩れることがあります。4日目にガクンと落ちるんです。これを辛いと感じるお母さんたちが多くいます。ですが「こういう日が来る。でもきっと大丈夫。」と知っているだけでも違います。この時期に特に使えるオイルについても紹介しますが、いくらたくさんオイルを使っても、その他の場面でいいサポート(面倒を見てくれる旦那さん、親、義理の母など)がなければとても辛いでしょう。産後ドゥーラを雇ってもいいかもしれませんね。新しく生まれた命と繋がりを深めていくこと、そして日常に戻ることが大事な時期です。

ルーシー:この時期に忘れてはいけないこと。それは多くの女性が、体も変化していくにつれ感情の浮き沈みも激しくなるということ。要因は様々なので、全員に聞く万能薬はありません。生理前にホルモンが崩れる(PMS)のと同じようなものを産後に経験します。妊娠中のプロゲステロン値は通常の200%(!!)。それだけのプロゲステロンが妊娠中には必要とされるということ。出産時に上がったエストラジオールやプロゲステロン値は、数日後急激に下がります。これが疲労感や感情のローラーコースターの原因となります。この対策として、ホルモンのバランスを整えるオイルを使って、エストラジオールやプロゲステロン値のバランスを取るのも1つの手です(スクラーエッセンス、プロジェッセンスプラスなど)。睡眠時間も大事な要素。睡眠不足も、産後の気分の沈みに大きく関係しています。2時間おきに起きなければいけないので、当然睡眠時間は減りますが、1回分を他の人に頼めば、4時間連続で眠ることができますよね。ベッツィーも先に言っていたように、食事を誰かに用意してもらうなど、赤ちゃんの面倒以外のこと全てを頼めるサポート体制を持つことは本当に重要です。産後の気持ちの浮き沈みで悩むママさんには、①ホルモンレベル(またホルモンをサポートするツール)②睡眠時間 ③サポート体制をチェックするように言っています。これらを見直すことで、気持ちに大きく変化が現れる方がたくさんいます。

 

Q. 現在妊娠中のベッツィーにお聞きします。今のところ一番役に立っているものは?
A.
ベッツィー:まず始めに、つわりって英語ではモーニング・シックネス(morning sickness)ですが、朝だけにくるものではないので、オールデイ(一日中)・シックネスっていう呼び方にしてほしいくらいですよね(笑。つわりには、シーバンドを鍼のツボがある手首に巻いて、綿でできているのでそこにペパーミントのオイルを付けてディフューザーとしても使っていたのがとっても良かったです。ペパーミントが苦手であれば、ジンジャーとか他のオイルでもいいですね。1人の人間をお腹で育てているんですから、免疫力も当然下がります。菌が家に持ち込まれたと感じたら、シーブスを足裏に塗って免疫力を上げていました。ニンシアレッドも飲んでエネルギーを上げていました。

    

Q. 妊娠中に使ってはいけないオイル一覧の中に、シナモンが挙げられていることがたまにありますが、シーブスはシナモンが入ってますよね。シーブスを妊娠中に使うことの安全性についてはどう思いますか?
A.
ベッツィー:本の後ろに、ルーシーが膨大な時間をかけて調べた、「妊娠中に気軽に使えるオイル」、「様子を見ながら使うオイル」、「注意を払いながら使うオイル」、「避けるべきオイル」などカテゴリに分けた一覧表が載っています。実際、避けるべきオイルというのはごくわずかです。要は、「シナモンのオイルを丸々1本飲んだりしないでね!」ということであり、加減を見ながらであれば多くのオイルが使えます。

Q. 避けるべきオイルというのは?
A.
ルーシー:シナモンについて聞いてくれてちょうど良かったです。なぜなら、シナモンついてしか書いていないページがこの本にはあるんです。シナモンのオイルは妊娠中に避けるべきと一般的に言われている理由は、ユージノールです。ユージノールは、スパイシーで熱い成分。体にいい物でも取り過ぎると毒になるのと同様で、避けるべきオイル一覧のオイルは、特定の成分を摂取しすぎると危険だからという意味です。妊娠中にビタミンAが豊富な食べ物だけを取り続けたら、ビタミンA中毒になりますよね。本の中では、その一覧に載ったことのあるオイルを1つ1つ取り上げて、なぜそう言われているのかを説明しています。例えば、シナモン、カシア、クローブにはユージノールが含まれていますが、それをたくさん使うのは体に良くないです。ですが、シナモンがブレンドされているシーブスをさらにココナッツオイルで希釈したものを足裏に塗れば、それだけで体中に巡ってくれるので免疫力があがります。シナモンのオイル1本すべてを使うのとは違います。どんな薬も食べ物も、取り過ぎは危険です。正しい使い方を守ればいいだけ。
本の一覧を参考にしてもらい、あとはお母さんたちに委ねています。避けるべきオイルとは、中絶を促すようなオイルです。そんなものは使いたくないですよね。リスナーのほとんどはヤングリヴィングのユーザーだと思いますが、ほとんどのオイルはここで手に入るので、ヤングリヴィングを使っていればかなり安全と言えるでしょう。

Q. では、私の好きなトピック、陣痛と分娩についてお聞きします。この時にはどんなオイルをおすすめしますか?
A.
ベッツィー:ペパーミント、クラリセージ、ラベンダー、クララダームをおすすめしています。ペパーミントは、出産に伴ういろんな匂いをクリアにしてくれます。スッキリした空気にしてくれますし、元気が出ます。吐き気がする時には手ぬぐいに少し付けて嗅ぐととっても効果的です。目には付かないように気をつけてください。クラリセージは、陣痛を促すのに使えます。私はこれでうまく陣痛が起こせたので。陣痛がなかなか起きない方は、クラリセージをお腹に塗ると陣痛がより頻繁に起きるようになります。事前に嗅いでおくのもオススメします。ですが、香りが苦手であれば、強い香りなので持ち込むのはやめておいた方がいいでしょう。ラベンダーは、心を落ち着かせてくれます。ディフューズしてもいいですし、肩など体に付けるのもいいですね。クララダームはとってもオススメで、会陰に塗ると良いんですよ。

   

Q. クラリセージを他のオイルと混ぜて好きな香りにしてから付けてもいいんですよね?経口摂取したり。
A. ベッツィー:はい。経口摂取もできますし、香りが苦手であればオレンジと混ぜるのがおすすめです。

Q. 赤ちゃんにオイルを使いたいと考えている人たちに、安全に使ってもらうためのルールとおすすめのオイルがあれば。
A.
ルーシー:赤ちゃんにオイルを使うとなると、先ほどのように避けるべきオイルのリストが長くなったりして使うのが怖くなったりしますよね。アロマテラピーの流派によっては、6歳以下(または2歳以下)の子供には使わないように教えているところもありますから。私の場合、有害なケミカルを使わない代わりにオイルを使うということをしています。子供が鼻を詰まらせていたら、市販の薬ではなく呼吸器官をサポートして呼吸しやすいようなオイルを使ったりしています。私にとっては、赤ちゃんにとって安全なものを使うという意味でそちらの方が理にかなっていると思うんです。ただ、むやみに使うのは良くないですね。気を付けながら使うことが大事です。本では、赤ちゃんにオイルを使う際の希釈表を載せました。生後6~12ヶ月、1~2歳、2~6歳、7~12歳、12歳以上の子どもに分けた細かい希釈表です。生後12ヶ月と4歳なら使うオイルの量も違ってきますからね。ここまで細かく年齢が細分化されている希釈表は他に見たことがありません。オイルの種類も、通常のオイルとシーブスやペパーミントのようにスパイシーなオイルに分けてあります。子供の免疫力が上がるなら、私ならシーブスを足裏に使いたいと思います。例えば2歳児の体温をペパーミントを使って正常に保ちたいという目的があった時にも、ガイドを見て体重を元に希釈すれば、怖がることなくペパーミントを使えるんです。この本の魅力は、安全性と希釈に関する知識を提供することで、赤ちゃんや子供にオイルを使うことに対する恐怖を取り除くことができるという点です。

赤ちゃんにおすすめなオイルもいくつかあげていますよ。フランキンセンス、ラベンダー、レモン、マートル(ユーカリの代用になる。胸に塗って呼吸器系のサポートに最適)、ペパーミントとシーブス(要希釈)、ローマンカモミール、ティーツリー、コパイバ、ヤングリヴィングのキッズセントシリーズ(すでに希釈済)のタミージャイズ、ジェントルベイビー、アウイー、スニッフルイーズ、スリーピーアイズがおすすめです。

   

Q. DIY(手作り)が好きな方もたくさんいると思いますが、本にはたくさんの素晴らしいDIYレシピが載っていますよね。お気に入りのレシピを1つだけシェアしてもらってもいいですか?
A.
ベッツィー:会陰ケアについてのセクションから紹介したいと思います。パッドシクル(padsicle)のレシピです。パッドシクルとは、下着に付ける冷たいナプキンのようなもので、分娩後の回復期に使います。

材料:
・120ml スプレーボトル
・45ml アロエベラ
・45ml きゅうりのウィッチヘーゼル(普通のウィッチヘーゼルでも可。アルコールフリーのものを使うこと。)
・ラベンダー、フランキンセンス、ティーツリー、ヘリクリサムのオイル… 計15~20滴

   

材料を全て混ぜ、スプレーボトルに入れ、ナプキンにスプレーします。オイルのブランドによっては、液体が重かったりするので、その場合はボトルから直接垂らして染み込ませてもいいでしょう。ひたひたに染み込ませる必要はありません。軽く湿らせる程度です。
湿らせたナプキンをジップロックに入れ、丸いボールに入れて冷凍庫に保存します(平らにならないようにするため)。出産を1,2週間後に控えた頃に用意しておきます。出産を終えて帰宅してからの数日間付けると、ひんやりとしてとても気持ちいいです。特に使用期限はありません。

ルーシー:ベッツィーと知り合った後に出産すれば良かったって本当に思ったんですよ。私はひどく割けて痛かったので、このレシピを知っていたら産後の会陰ケアがずっと楽だったのにな~って。

サマンサ:私はひどく割けたわけでもなかったんですが、それでもすごく痛かったし、これはありがたいレシピですね。

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本はこちらから購入できます。
Lucy Libido Says.....there's an Oil for That: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils Between the Sheets(ルーシー・リビドーの「それに効くオイルあります」
Betsy Bosom's Baby Book: A Girlfriend's Guide to Using Essential Oils from Bellies to Babies(ベッツィー・ボゾムのベビー本:出産から赤ちゃんまでのエッセンシャルオイルガイド)」

番組内でも紹介されているプロジェッセンスプラスは私が初めて使ったヤングリビングのオイルで、当時(20代後半)ひどいPMS(ニキビ、気分の浮き沈み)に悩まされていた私を救ってくれた救世主でした✨1日に1,2回、手首や首(動脈の通っている辺り)、肘の内側などに塗っていましたが、1か月ほどで体に変化がありました。
今は必要もなくなり快適に過ごせていますが、香りも良くホルモンバランスの助けになるので、気が付いた時に塗っています。

ホルモンパッチなどは毎回貼る場所を変えないといけませんが、このオイルの場合はその必要がなく、すべて植物性なのでその点も安心です。
薬と違って、「バランスの崩れているところのバランスを整える」という働き方をするので、プロゲステロン値が必要以上に上がったり下がったりする心配もありません。
ただ、ピルを服用中の場合は使えませんので使用は控えてくださいね。

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